「エデンの東」のあらすじ
貧しい鉱夫の息子、イ・ドンチョル(ソン・スンホン)とイ・ドンウク(ヨン・ジョンフン)は、幼少時代に石炭鉱業所所長シン・テファン(チョ・ミンギ)のせいで死に追いやられた父イ・ギチョル(イ・ジョンウォン)の復讐を誓いながら成長していく。
父を失い、互いに支え合い母親を助けながら成長していった兄ドンチョルと弟ドンウク。
しかしドンチョルはある事件をきっかけに、愛するドンウクと引き裂かれ少年院に送られることになる。
そして舞台は10年後の80年代へ―。
各話あらすじ
- 第1話「出生の秘密」1961年、炭鉱都市黄池(ファンジ)。
幼いイ・ドンチョルは、鉱員である父イ・ギチョル、母ヤン・チュニと貧しいながらも幸せに暮らしていた。
国内屈指のテソングループの婿養子であるシン・テファンは、全国の炭鉱労働組合を主導し鉱業所内で自分以上に影響力のあるギチョルを疎ましく感じていた。テソングループの後継者の座を狙うテファンにとって、ギチョルは将来の障害になると考えたからだ。一方で、テファンは太白病院の看護士ユ・ミエと不倫を楽しみ弄んだ挙句、拉致してお腹に宿した自分の子供を殺し、彼女をゴミのように捨て去った――。
- 第2話「父と子の絆」労働組合委員長であるギチョルは鉱員たちと大規模なストライキを計画していた。一方ミエはテファンへの復讐を誓い、黄池を離れることに。ストライキの計画を知ったテファンは爆発事故に見せかけてギチョルを採掘場に閉じ込めるよう命じる。幼いドンチョルは、偶然この話を聞いてしまう。
- 第3話「母の尊厳」ギチョルの死から10年。ドンチョル(キム・ボム)、ドンウク(パク・ゴンテ)は町で働き、母チュニと共に助け合いながら暮らしていた。町でも天才と評判の2人を、チュニはソウル大学に入学させることを目標に生きていた。そんな家族を疎ましく思うテファンは、一家を黄池(ファンジ)から追い出すため、ドンチョル家に火を放つ。家にいたチュニは奇跡的に一命を取り留めるのだが・・・
- 第4話「ドンチョルの決断」ドンウクをかばい逃走したドンチョルだが、待ち受けていた警察に捕まり少年院に送られる。チュニたちも黄池を離れる決心をする。テファンの魔の手は少年院にも伸び、ドンチョルは毎日暴力を受ける。そんなある日、ドンチョルはワン・ゴンたちの脱走計画を偶然聞いてしまう。
- 第5話「故郷との決別」少年院を脱走したドンチョルは、仁川の裏社会に生きる元情報部員チェン(パク・チャンファン)の元、命がけでチュニの手術費用を工面する。ドンチョルはドンウクに手術費を渡したあと再び姿を消し、チュニは一命を取り留める。
- 第6話「鳥篭への想い」時は過ぎ、1980年代。ドンチョル(ソン・スンホン)は、マカオで昼間は肉体労働、夜は私設賭博場でディーラーをしながら、新しい仲間たちと暮らしていた。一方、ドンウク(ヨン・ジョンフン)は練炭配達をしながら、チュニらと共に貧しいながらも何とか生計を立てていた。そして苦学の末、ソウル大学法学部に首席で合格する。
- 第7話「重圧からの開放」レストランでの救出劇以降、ドンチョルはマイク、ヨンナンと関わりを持つようになる。
マイクは依頼を遂行したドンチョルを自身が経営する船上カジノに連れて行く。また、ヨンナンはドンチョルに興味を抱き、想いを寄せるようになるのだった。一方、黄池(ファンジ)ではドンウクのソウル大学首席合格を祝した歓迎式典が行われていた。そこへテファンの息子ミョンフンが警察を連れて現れ、歓迎式典を中止し、嫌がるジヒョンを無理やり連れ去ってしまう。
- 第8話「忍び寄る悪の手」マイクの信用を得たドンチョルは、マイクが経営する船上カジノでディーラーとして働き始めることに。一方、大学の入学式で、学生運動に巻き込まれたドンウクとヘリンは、警察に連行されるが、ヘリンのコネによりすぐに釈放される。ヘリンは足の怪我を介抱してくれたドンウクに関心を抱き始める。
- 第9話「マカオでの復讐」マカオ進出を計画するテファンは、マイクの父スティーブン・パッカーが主催するパーティーに参加し、パッカーの義娘であるジェニスに再会する。かつて同じ孤児院で育った二人であった。自分を捨てたテファンを恨むジェニスに対し、テファンはテソン建設のマカオ港湾建設の入札に協力を求めるのだった。一方ドンチョルは、テファンの仕掛けた罠からヨンナンを救出するため敵の銃弾を受けてしまう。
- 第10話「はかり知れぬ邪心」ジヒョンの通告のおかげで、ドンウクら住民たちは、テソン建設による奇襲撤去班を追い出すことに成功した。しかし、ジヒョンの裏切りに激怒したミョンフンは、ジヒョンを国家情報機関の尋問にかけるのだった。一方、テファンは裏で手を回し、クク会長と競合していたマカオ港湾建設入札に成功する。これに激怒したテファンクク会長は、テソン建設に復讐するため、ドンチョルにある人物に会うよう仕事を依頼する。そこでドンチョルが会った人物とは…。